スタジオ日記

「エンガディナー ヌストルテ」「台湾豆花」

「エンガディナー ヌストルテ」「台湾豆花」

 9月のお菓子は「engadiner/エンガーディナー・ヌストルテ」でした。「エンガディナー」の由来はスイスはエンガディン地方の「ヌストルテ」=ナッツ(今回は胡桃)のケーキという意味。フランスではくるみの産地ドフィーネ(州都はグルノーブル)の銘菓という事から「dauphinois/ ドフィノワ」とも呼ばれています。

胡桃とキャラメルをクッキー生地で挟んだお菓子は日本でもご贈答用のお菓子として、また信州のお土産などでもよく見かけられるお菓子です。本当の名前こそ知られていませんが、このお菓子のファンは多く、私も好きなお菓子のひとつ。

通常のタルト生地よりもろい生地なので型入れが少々難しく、中に挟むキャラメルの煮詰め温度ポイント。焼き上がってしばらく置いたほんのりと温かい位がとても美味しいのです。

ホロっとした生地+柔らかなキャラメルとコリッっと香ばしい胡桃。見ためより甘さも控えめでもうひと切れ、、と手を伸ばしてしまいますよ。    

ただしカロリーはかなり高いのでくれぐれも注意です、、。

もう1品はアジアで人気のデザート「豆花」。主に香港や台湾、ベトナムなどでよく見かけられる日常的なデザートです。中国の四川では辛いソースをかけた塩味もあります。

「豆花」は専門店があり木製の桶で作られます。専用の平たい大きなスプーンでそっとすくって小どんぶりに盛りつけられます。

桶で作られるところが懐かしい感じでいいですよね。現地では定番のピーナッツや小豆、芋餅、はと麦、タピオカ、仙草ゼリーなどヘルシーなトッピングがずらりと並んでいて迷うほどです。

今回はその中から小豆、はとむぎ、ブラックタピオカにジンジャーシロップで召しがって頂きました。甘さは極々控え目ですので食後でもさらっと食べられます。教室ではナガノパープルと五條の柿も添えました

お豆腐をお醤油で食べる日本人にとって甘いお豆腐は不思議かもですが、健康的なおやつとして一押しのデザートです。

「薄餅/パォピンと包餅牛肉」

2017. 09. 27

「薄餅/パォピンと包餅牛肉」

応用クラスで「薄餅と包餅牛肉」、「青菜の上海蟹味噌あんかけ」を作りました。久しぶりの「薄餅/パォピン」作りです北京ダックを包む皮だと説明すればわかりやすいですね。この皮が大好きだという方結構いらっしゃるので今回ご紹介いたします。

生地は2枚を重ねて麺棒で薄く薄く伸ばします。フライパンでぷっくりと膨らむまで両面焼いて、そっと1枚にはがしていく面白い方法です。ゆっくり丁寧にはがさないとy破れてしまうため「1枚ずつ焼いたら駄目なんですか~」との声もありましたが、2枚まとめて焼くのが薄餅の特徴で、2枚一度に焼く方が合理的なんですね。片面がパリっともう片面はしっとりとこれも美味しさのひとつです。

今回「薄餅」に包むのは「包餅牛肉/パォピンニュウロウ」、牛肉の甘味噌炒めです。甜面醤で甘く炒めた牛肉は誰もが好きな味ですね。今回は特別に和牛を使用してさらに豪華に美味しくいたしました。こちらに白髪葱と千切り胡瓜を一緒に巻いて召しあがって頂きました。

もう1品は「青菜と上海蟹の蟹味噌餡かけ」でした。

上海蟹はお店「桂花」でも9月の下旬からコースが始まっています。この時期「上海蟹」のお好きな方は待ちどうしいですね。

日本の蟹の様に身が詰まり美味しいわけでなく、なんといっても濃厚な味噌が美味しいです。少量加えただけでもコクと風味がプラスされて料理全体が濃厚になります。今回の様な餡に加えるだけでワンランクアップした1品になります。

お店からの1品は「大海老の薩摩芋揚げ」 お店でも女性に大人気の揚げものです。衣は季節ごとに変わるのですが特に薩摩芋が人気ですね。レモンをキュっとしぼってパリパリした衣と甘い海老をお楽しみください。

デザートは「秋の豆花」。教室の試作とお味見兼ねて今月は「豆花」ばかりをお出ししています。台湾旅行に行かれた生徒さんの中には「豆花」が大好きだという方もいらっしゃいました。ぜひ台湾に行かれたら本場の「豆花」を召しがってみてください。お勧めですよ

「酸辣湯 サンラータン」

2017. 09. 26

「酸辣湯 サンラータン」

応用レッスンにて「酸辣湯/サンラータン」を作りました

四川料理のひとつで特徴はお酢に唐辛子や胡椒の効いた酸っぱくて辛いとろみのあるスープです。具材も肉や卵、お豆腐、椎茸、筍など沢山入りご飯変わりにも。夏でも冬でも美味しく頂ける栄養満点のスープです。麺にかけて「酸辣湯麺」にしても美味しいですよ。

 

今回はこのスープに独特の蝦の香りの「蝦醤炒飯」の2品でした。お店からのお料理は「大海老と季節野菜のXO醤炒め」、デザートはただ今レッスン試作中の「台湾風豆花」。

次回は1月12日(木)となります。もう新年の予定ですね。来年も皆様のお越しをこころよりお待ちしています。 

卒業レッスン

卒業レッスン

毎年9月は基礎最後の卒業レッスンです。(春から始めた方は3月に卒業、秋から始めた方は9月が卒業レッスンになります。いつもながら思うのが1年経つのが本当に早くてご卒業されていくのが少々寂しくもあります。

1年間のご参加本当にお疲れ様でした。学んだ事がすこしでもご家庭でお役に立てて頂けますように。

 

「スープの基本と棒棒鶏」

「スープの基本と棒棒鶏」

 

 9月の基礎クラスは「スープ(湯)の取り方と棒棒鶏」です。和食でもフレンチでもスープは基本中の基本ですよね。じっくり煮るだけのレッスンはとても地味な作業なのですが、味の決めてになる一番大切なレッスンといっても過言ではないと思います。 中華スープは主に「毛湯」「清湯」「白湯」「上湯」と4種ありますが教室ではご家庭で作りやすい「毛湯」をご紹介いたします。

教室のスープは余計な脂は取り除いたとてもあっさりとしたスープなのでさっと火をいれた沢山の温野菜と合わせてスープ仕立てで召しがって頂いています。大きなお皿に盛りつけるとちょっとした1品になります

 

「棒棒鶏」のお肉はスープと一緒に骨付きの鶏肉も茹でてしまえばスープも美味しくなるので一石二鳥です。くれぐれも食べる鶏肉を煮過ぎる事のないように。

今回はこの2品に「大海老と季節野菜のXO醤炒め」もご用意いたしました

デザートは「白いコーヒーのブランマンジェと秋の果物添え」無花果や少し早い五條の柿、巨峰、すももなど。秋の果物は濃厚な甘みで夏とは違う美味しさですね。秋が来ているんだなぁとしみじみ感じます

来月はみんな大好きな王道「海老チリ」です。どうぞお楽しに。